海外で渡航腎移植(腎臓移植)手術が短期間で実現するまでの一連の流れ
海外で行われる腎移植が実現するまでの流れや申し込み手続きの方法を以下にご説明しますので、参考になさってください。このページをご精読いただくことにより、渡航腎移植手術を海外で受けるという意思決定から、必要となる事前に準備すべき医療情報・申し込み方法や現地での待機期間、さらには帰国後の予後管理まで一連の流れを全てご理解いただけます。
移植手術に出発する前に国内で行う事前検査は、渡航腎移植に理解を示してくださる医師の協力の下で行われ、帰国後も腎移植に精通した腎内科の専門医によるアフターケアがお受けになれます。




Step 1: まずは、ご相談を無料にてお受けいたします。 先ずは 03-6820-6871 または 080-7841-8989 にお電話をくださるか、または info「アットマーク」kidney-tp.orgまでご連絡ください。 メールアドレスの「アットマーク」 は英数字の @ に書き替えて送信してください。(スパムメール防止のためです) 電話またはメールでご要望をお聞きした上で面談日を決定し、私どもの事務所(新宿御苑前)または、患者さまのご自宅かお勤め先にてご相談を承ります。 |
Step 2: 医療機関情報の無料提供と、患者さまによる受入れ条件の確認 腎移植を受ける国や病院がお決まりではない場合は、私ども海腎協がご面談の際に医療機関についての連絡先情報などを無料でご提供いたしますので、提供すべき患者さまの医療情報・渡航日の調整・医療費の額や支払い方法などの受け入れ条件を現地に直接お尋ねになって確認し、ご自身で納得した上で、今後の方針をお決めください。実際に渡航腎移植を申し込むにあたっては、その手続きについてお手伝いいたします。 なお、語学力に自信がない患者さまには、患者さまが抱いておられる疑問点や質問事項などについて、患者さまの面前で現地医療機関に確認することを無料でサポートいたしますので、私どもの通訳した結果をその場でお聞きになり、今後の方針を患者さまご自身でお決めください。 当会は海外の医療機関の情報や連絡先、受入れ条件などについては、通訳を含めて無料でサポートいたしますが、移植手術の「勧誘」・「仲介」・「あっせん」をするものではありませんので、最終の意思決定は医療機関からの情報に基づて、患者さま自らに行っていただきます。 以上の確認作業の結果、現地病院の受け入れ態勢や諸条件に納得されたら、次の Step 3 に進みます。 ◆上記の確認をすることは、やや面倒とお感じになるかもしれません。しかし私ども海腎協は、日本人を含む外国人の移植希望患者を受け入れてくれる可能性がある医療機関については無料で情報提供をいたしますが、医療面に関する正確な情報は、第三者である当会からではなく、患者さま自らが医療機関側から直接得ることで、より正確な判断を下すことが出来ると考えます。 医療行為の内容等、諸条件への合意は、当会がお話しする内容によってではなく、(例え私どものような通訳を介したとしても)医療者側と患者さまの間で直接確認し合ったうえで合意されるべきで、最終決定は、当事者である医療機関から得た正しい情報だけを基に、患者さまご自身により成されることが重要と考えるからです。 以上の理由から私どもは他の移植支援団体とは違い、諸費用すべてを含めた、いわゆる「パッケージ」での移植サポートは行っておりません。 私どもが頂戴する費用は、通訳や滞在サポートの報酬(日当ベース)だけであり、医療費はもちろん、航空運賃やホテル代等は患者さまに直接お支払いいただいております。患者さまにしてみますと、この請求システムは費用の内訳に関して透明性が高くなり、あらゆる経費が可視化できるため、相互の信頼性を高めることにも繋がると確信しております。 ●費用の明細は費用についての詳細をご覧ください。 ●さらに、注意すべき「腎移植に関連した詐欺」については悪徳業者 詐欺の手口をご覧ください。 また、最終決定前に、過去に渡航腎移植を済ませた患者さまの話をお聞きになることを強くお勧めしております。ご自身の経験を話してくださる沢山の先輩患者さんがいらっしゃいますから、ご希望がありましたらご遠慮なくご相談ください。電話でも、あるいは直接お会いになってでも体験談をお聞きになれます。 なお、医療機関側と直接お話になった結果や、私どもの通訳により得た現地医療機関の受け入れ状況、あるいは過去の患者さまの体験談をお聞きになった結果「渡航治療はやめよう」と判断された場合、当会は患者さまに一切の費用は請求いたしませんので、ご安心ください。 |
Step 3: 渡航前事前検査の実施と医療情報の翻訳 現地医療機関の受け入れ諸条件を理解した上で「前向きに海外での腎移植の道を進もう」と決断されたら、移植医や腎内科医が患者さまの病状を把握するために必要な事前検査結果を提供することになります。 その検査内容は現地の医師から直接指示されるはずですが、多くは血液検査データと透析条件、および現在の服用薬の明細とご自身の病歴レポートでしょう。 事前検査は、渡航移植を希望する患者さまに心を寄せてくださる医師により実施されます。ご希望であれば同行もいたします。 各種の検査結果が判明したら、当会で当該国の言語に翻訳して患者さまに納品いたします。もし患者さまが現地へデータを送ることが難しければ、当会から送付しますので、その際はご相談ください。 *各種医療情報の翻訳については、規定の報酬を申し受けます。詳しくは費用についての詳細をご覧ください。 |
Step 4: 現地医師団が医療情報を評価 受入れOK またはNG 要求された事前検査結果の翻訳資料を現地の医師団が評価し、受入れOKとなれば渡航のためのスケジュール調整に入ります。 そして、医療機関との間で取り決めた渡航計画により、当会の役務提供日数を計算して見積書をご提出いたしますので、渡航までにお振込みによりお支払いいください。(この段階で初めて当会と患者さまとの契約締結となります) また、残念ながら受入れ不可との判断が下された場合は、お気の毒ですが移植は諦めていただくしかありません。 この場合は、すでに終わっている翻訳費用のみご請求いたしますので当会にお支払いください。 同じく「受入れOKの返事はもらったが、自分は海外には明るいし語学力もあるから、通訳や滞在サポートなどの役務サービスは不要」という患者さまは、私どものサービスをご利用にならないのですから、通訳やサポートサービスに関する費用は、お支払いになる必要はありません。この場合も、それまでに要した翻訳関連費用のみを請求させていただきます。 渡航スケジュールの決定については、患者さまと現地病院ならびに私どもの都合により組み立ててまいります。 渡航先によっては、日本人でもビザを要求される国があります。その際は、ビザ取得のために速やかな行動をとることが求められるでしょう。このビザ申請についても、出来る範囲でお手伝いさせていただきます。 |





Step 5: 出発に向けての具体的な準備を開始 渡航プランが確定したあとは出発日までの間、様々な調整や連絡を繰り返し、成田空港または羽田空港から目的地に出発いたします。出国や目的国への入国にあたり必要となる各種の書類は、当方で作成いたします。 現地までの航空券や宿泊施設の予約・購入については、ご要望により当会にて手配することも可能です。 この場合、実際の発券(購入)前に、航空会社または旅行代理店が発行する「見積書」または「請求書」をお送りいたしますので、発券期限(購入期限)までに請求元または当会にご送金ください。 私ども海腎協は旅行業の免許は取得しておりませんので、旅行や移動に関し、いわゆる「手配料」や「手数料」を徴収することはありません。あくまで実費のみをお支払いいただきます。 そして出発までには、渡航先の文化や宗教・チップの必要性や気象条件などの諸情報をお伝えするとともに、渡航治療に必要となる携行品など、関連するあらゆる情報もお知らせいたします。 |
Step 6: 実際の腎移植手術に伴う医療通訳とケアサービスのご提供 目的国に到着後は通常、患者さまと医療機関とで取り決めたスケジュールで腎移植手術のための最終検査や術前の投薬を経て移植手術に進むでしょう。いままで多くの場合、現地到着後一週間以内に移植手術が行われました。私ども海腎協のスタッフは病院や医師団が認める範囲での、あらゆる局面において通訳と、日本食の差し入れを含む滞在支援サービスを提供いたしますが、移植術直後は感染症予防の観点から、家族や通訳であっても病室への入室が制限されることがあります。 そのため、どの通信会社のSIMカードでも使える「SIMフリー」状態のスマホを必ずご持参ください。 腎移植手術が成功し、透析の心配がない健康な身体を取り戻されることを、心から祈念いたします。 |
Step 7: 退院、そして帰国に向けての準備 海外の腎移植の経験が豊富な移植医は、患者が平均的な予後状態を示すと、術後およそ5~6日目に退院許可を与え、その後2~3泊ほどホテルで養生してから帰国するようにとの指示を出すことが多いです。 術直後は免疫抑制剤の量が何度も変わり、かつ抑制剤以外の薬も含めると、1日に6回ほど服用しなくてはなりませんから、このタイミングを的確にアドバイスすることも、私どもの大きな役割です。 そして退院許可が出て、帰国日が読めるようになった段階で、帰国のフライトの予約変更をしなくてはなりません。 なぜなら、渡航治療は帰国日が決まっている観光旅行ではないため、帰国便の予約は航空券の購入時点では正確に決めることができないので、見込まれる帰国日より1週間ほど先の日付で発券しているからです。 そのため実際の帰国希望日に予約変更を入れるのですが、時期によっては満席であったり、完全に満席ではないものの、発券された元々の航空券の予約クラスが満席で、上位の予約クラスでないと空席がない(運賃差額を徴収される)など、厄介な事態に巻き込まれることもしばしば。航空便の乗り継ぎがある渡航先だと、複数人数分の予約を複数の航空会社で変更しなければならないため余計に時間と手間がかかりますが、移植を済ませて笑顔が絶えない患者さんの顔を思い出しながら、面倒な変更作業に取り組んでいました。 一日も早く日本の地を踏みたい気持ちは、私たちも一緒です。 |
Step 8: 帰国後のケアと専門医による予後管理 日本に帰国後は、温かく迎え入れてくださる心ある専門医のケアをお受けになれます。 ネット上では「海外で臓器移植をして来た患者の診察はしない」と公言している医療機関も散見されますが、一方で「我が国の移植医療のあり方に問題があるのだから、患者は海外に活路を見出すしかなかった。したがって医師という使命感から帰国後の診察をしないなんて言えないし、言わない」と、快く理解を示してくださる先生方もおられますから、ご安心ください。 もしも、それでも不安でしたら、海外で臓器移植を受けるという大きな意思決定をする前にでも、心ある専門医を訪ね、いままでの海外移植の成績や、間違いなく帰国後の予後管理をしていただけるのかを確認することも可能です。必要であればご相談ください。 通院の頻度については、帰国後およそ6~8ヶ月間ほどは月に1度。そのころになると免疫抑制剤の投与量がほぼ一定となるため、以後は2~3ヶ月に1回の通院に減るのが、通常の予後を示す患者さんの通院頻度です。 以上、簡単ですが海外での腎移植の大まかな流れについて、過去例を交えてご説明いたしました。 なお、現地に到着してから手術を終え、帰国するまでの一連の流れを写真でもご覧になるには、こちら からどうぞ。 参考までに以下のページもご覧ください。 ・費用についての詳細 ・費用に関してよくある誤解/悪意ある仲介業者に騙されないために ・こんなにも違う!透析生活と腎移植後の生活の質 (QOL) ・悪徳業者 詐欺の手口 ・現役の泌尿器科医による解説【渡航移植後の患者の診療実態】 ・渡航移植患者に関する厚生労働省の実態調査結果報告書 ・患者さまの体験記 ・日本出国から手術を経て帰国するまでの写真による全記録 ・よくある質問と回答 ・海外腎移植のこぼれ話 ・透析の問題点 ・透析に陥る前の先行的腎移植 |
海外での腎臓移植(腎移植)に関する医療機関情報と、渡航先での医療通訳および滞在先での快適な療養のための役務提供サポートは、40年近い長く豊富な経験を有する当会にお任せください。
なお当会は、患者さまが海外でお受けになる腎移植などの医療や診療を「勧誘」したり、「仲介」または「あっせん」や「連絡・調整」をするものではありません。
また医療費につきましては、他のページでも述べましたように、私どもがお預かりすることはありません。医療費は私どもを経由することなく、患者さまから医療機関へ直接お支払いいただいております。
ご相談は無料でお伺いいたします。
03-4283-7042(電話) または
080-7841-8989(医療通訳直通携帯)までお気軽にどうぞ。
◆深夜・早朝等を除き、週末や祝祭日も毎日ご相談を承っております◆
(所用で事務所を空けていることもありますので、まずは直通携帯電話をご利用ください)
万一お電話を受けられなかった場合は、必ず折り返しご連絡させていただきます。
【保険・医療費控除について】
生命保険や医療費控除の活用方法に関する情報をお知らせいたします。
現時点で有効な生命保険または医療保険にご加入の場合、外国での治療であっても、現地医師団作成の診断書を添付することにより、手術給付金および入院給付金の請求を行うことが可能ですから、詳しくは各保険会社にお問い合わせください。
せっかく加入している保険です。有効にご活用ください。
また同様に、現地医師団の医療費領収書を添付することにより、200万円を上限とした所得税の医療費控除が受けられます。ただし国外での治療のため、高額療養費などの医療費そのものの還付を受けることは出来ません。
詳しくは、税理士または市区町村の税務課までお問い合わせください。
保険や税の控除を上手に利用しましょう。
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