絶対に避けたい透析!なぜ日本は「透析大国」となったのか
透析大国ニッポン「終わりのない地獄」とは・・
世界中の透析患者に接し、また、各国の透析関連施設に実際に足を踏み入れた経験から、日本の人工透析環境は間違いなく世界一と言えると思います。諸外国の腎不全患者は、透析導入後わずか数年で顔色が土色に変化しますが、日本の患者さんには(特に近年透析を開始した方)あまり見られない現象です。
それは諸外国に比べて透析医療に手厚いケアが受けられるからに他なりません。ダイアライザーの性能は日々進化し、また、透析液(RO水)の品質も諸外国に比べて格段に清浄化されていることも理由の一つとして挙げられるでしょう。
◆このページの情報でご理解いただけること◆(読了時間:約7分) ・透析にはどのような問題があるか ・なんと2兆円産業!透析業界の実情とは ・腎移植(腎臓移植)を受けると生活はどう変化するか ・移植後に注意すべきことは |





実に先進的で素晴らしい日本の透析医療ですが、人工透析/腹膜透析は腎不全を治してくれるわけではなく、良くて現状維持の、いわば「生命維持装置」に他ならないことを忘れてはいけません。
平均的な患者さんは、週に3回、一回につき4時間の透析を受けておられます。自身の腎臓が機能しなくなった結果、尿毒症に陥ることを避けるため、機械によって週に12時間だけ透析(血液浄化)を受けるのです。
他方で健常者は、一日24時間、週に168時間、自己の腎臓により血液の浄化を行っていることを考えると、透析患者は健常者の1/14しか血液浄化を行っていないという現実があります。しかも厳しい水分制限や食事制限、また運動や日常生活にも大きな負担を強いられる状態が、生命を全うするまで永遠に続くにもかかわらず。
透析患者さんは、腎臓移植(渡航腎移植)を海外で実現することで、腎臓病を根治できるという道があるにもかかわらず、この辛く終わりのない生活を甘んじて受け入れるしかないのでしょうか?
年間およそ4割もの日数が 終わりのない透析に費やされている現実
私どもの情報が、肉体的にも精神的にも、そして何より年間およそ156日、通院時間や透析開始前後の準備時間を含めると、少なくとも年間900時間もの貴重な時間を毎年費やしている、辛く終わりのない透析と決別するため、あるいはまた、生命維持の手段でしかない恐ろしい人工透析や腹膜透析生活に陥る前に、先行的腎移植を必要としている患者さま方にとって、治療への希望をつなぐ一助となれば幸です。透析に費やしている年間156日が自由に使えれば、よりお仕事や趣味活動に打ち込めますし、3泊4日の旅行ならば年に約40回も楽しめるようになるでしょう。
■透析患者の食事制限について
「カリウム」は、体内の余分な塩分を排出して、血圧の上昇を抑える重要なミネラル分であるものの、透析生活に入ると、このカリウムを含む野菜は、ほんの一部の種類を除き、いったん茹でて、その貴重なミネラルであるカリウムを除去しないと口には出来ません。わかめや納豆・牛乳、それに肉や魚なども「要注意食品」に入ります。そして最もカリウムを多く含むバナナ、ミカン、リンゴやメロンなど、季節の美味しい果物は、原則として口にはできなくなります。
腎機能が悪化した患者さんは、カリウムの排泄量が減少することにより「高カリウム血症」に陥る結果、この食事コントロールを上手に行わないと、不整脈や心停止を引き起こすほど危険な状態を招いてしまいます。
また、さまざまな合併症にも注意が必要です。
平均余命を見ると、透析導入後の5年生存率は60.3%(2006年のデータ)また、10年生存率は36.2%(2001年のデータ)と発表されています。
水分や食事、また日常生活に厳しい制限を受け、週に3日、一日4時間の辛い時間を辛抱したとしても、余命はこの程度しかないのが現実。
参考サイト:透析患者の余命ほか
参考サイト:透析業界の実情
透析前に受ける先行的腎移植とは
そして医師から「残念ですが、これ以上は透析を続けることはできません」と宣告されてしまったら、命を繋ぐための最後の手段である人工透析すら受けられない事態に陥ってしまいます。主な理由は、心臓がこれ以上、人工透析装置のポンプが作り出す強い血流の負荷に耐えられないと判断されるためです。
「透析しないと死ぬというから、必死に我慢して透析しているのに、これ以上続けられないとはどういうことだ」とお思いでしょうが、この宣告を受けたらば最後、残念ながら数週間以内に生命の火は消えてしまうでしょう。
このような悲劇を避け、質の高い生活を取り戻すには、腎臓移植(腎移植)という道があります。
腎移植を受けると
・週に3回の辛い透析から開放され
・食事制限が不要となり(ただし暴飲暴食は避け、減塩は常に心掛けること)
・水分制限からも開放されて(むしろ逆に一日に2リットル以上の水分摂取が推奨される)
・食べ物の本来の味が感じられ(味覚機能の回復)
・透析中に痛めつけられていた心臓に関しての心配がなくなり
・男性の場合は性機能が著しく回復し
・透析患者特有の口臭が失せ
・皮膚の色が劇的に改善し
・冷え性から解放され
・毎日の薬の種類と量が激減し
・全身の痒みと【むくみ】がなくなり
・不眠からも開放され
・旅行や出張にも自由に行くことが出来るようになり、余命を気にすることなく人生を謳歌できる
代表的な改善点は以上のような項目ですが、注意事項としては次の点が挙げられます。
・腎移植(腎臓移植)後は免疫抑制剤は医師の処方どおり、忘れずに毎日服用すること
・インフルエンザ等の感染症に十分な注意を払うこと(特に移植後およそ1年間)
・他院(特に歯科医院)にかかる際は「自分は移植患者であり、免疫抑制剤を服用中である」と伝えること。
(免疫抑制剤と相性の悪い薬を処方される可能性があるため)
・各種のワクチン接種にあたっては、事前に専門医の診断を仰ぐこと
・グレープフルーツは、果実・ジュース共に免疫抑制剤の服用中は決して摂取しないこと
・市販の感冒薬等を安易に服用しないこと
・医師から指示された数ヶ月ごとの診察を必ず受けること
以上が移植後の主な注意点です。




腎移植(腎臓移植)は、もはや実験的医療ではなく、その外科的手法・内科的ケアが世界的に完全に確立された医療と言えるでしょう。
また、免疫抑制剤も長足の進歩を遂げ、今日では極めて安全に免疫コントロールが行えるようになりました。
移植医療の安全性・有意性が確認されているからこそ、保健医療として認められているのです。
(ただし他の全ての医療行為同様、腎臓移植もリスクが完全にゼロではないことは言うまでもありません)
私どもが海外での腎移植を医療通訳の立場でサポートして、実際に体験して感動したこととしては、
・腎移植前はキンキンに冷やした飲み物や氷しか口にしなかった患者さんが、術後は「冷たい飲み物はいらない」と言って、常温の水を欲しがるようになった。
・透析中は夏でも厚着をして、常に冷房の風があたらない場所を探していた患者さんが、Tシャツ一枚で涼しい顔をして過ごせるようになった。
・移植手術後わずか数日で、土気色の肌(特に顔と手の指)がピンク色に激変した。
以上のような多くの変化に触れ、外科手術がもたらす全身状態の速やか、かつ大きな改善に、非常に深い感動を与えられたことを強く記憶しています。
当会では現在、腎臓移植手術の勧誘や仲介・調整、あっせん等は行っておりませんが、これから渡航腎移植をお受けになり、再び健康で快適な日常を取り戻そうとしている患者さまの一助となればと考え、このページを執筆いたしました。なお、以下の関連ページも透析との決別を図るうえで参考にしていただければ幸です。
・透析前の先行的腎移植
・海外腎移植実現までの流れ
・海外医療機関の受入状況
・海外腎移植のこぼれ話
・海外腎移植|患者様の体験記
私どものサポート内容の詳細につきましては、当会について をご覧ください。
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